2018年11/20(火)~22(木)にミャンマーのヤンゴンで開催されたMYANMAR COFFEE FESTIVAL(ミャンマーコーヒーフェスティバル)に参加してきましたので、その様子をレポートします。
ミャンマーコーヒーフェスティバルについて
AUNG COFFEEはミャンマーから生豆を輸入し、日本国内で焙煎し販売をしています。これまでミャンマー国内の農園を訪れ、MYANMAR COFFEE ASSOCIATIONやMANDALAY COFFEE GROUPさんなどと交流を深めてきたご縁もあり、今回、日本のコーヒー店として初めてヤンゴンでのコーヒーフェスティバルに参加することになりました。
今回、参加したMYANMAR COFFEE FESTIVALは昨年に続き、今年は第2回目。昨年は1日だけの開催でしたが、今年は3日間の開催でした。
場所は、観光名所として有名なシェダゴンパゴダに併設するPeople’s Parkのイベント会場。隣には遊園地があり市民の憩いの場となっている場所です。
ミャンマーコーヒーフェスティバルは、ミャンマー国内のコーヒー店/会社をはじめ、飲食店、珈琲豆生産者、珈琲機器関連企業など、合わせて80の企業と団体が参加しました。
ブースの出店だけではなく、ステージ上ではバリスタコンテストや、来場者参加のゲーム、有名歌手によるミニコンサートなど誰もが楽しめるイベントになっています。
今回、イベントに参加するのにあたり、Yangon Education Center(YEC)さんに協力をいただき、日本語を勉強する学生さんにボランティア参加をしていただくことになりました!
ミャンマーにコーヒー習慣を
今回AUNG COFFEEが企画したのは「おうちでコーヒーをいれよう」と題し、様々な器具でのコーヒーの抽出を体験してもらう、コーヒーのある暮らしの提案です。
もともと、ミャンマーではコーヒーをのむ習慣がなく、そもそもコーヒーの抽出をしたことがない人がほとんどです。(コーヒーといえばネスカフェ<インスタント>が主流)
そこで今回、日本が世界に誇るHARIOのコーヒー器具を持ち込み、来場者の方に体験してもらい、コーヒーを淹れる楽しさを体験してもらおうというのが今回のイベントの目的です。
イベント開催に先立って、YECの生徒さんに、まずドリップコーヒーの抽出をレクチャーしました。
ボランティアにも関わらず、多くの生徒さんが進んで参加してくれました。なにより、その興味深々な眼差しが感動的。
レクチャーのあと、やってみたい人を募ると全員がこぞって手を挙げて抽出を体験してくれました!キラっキラっです!
ヤンゴンでカッピングスコア85点以上のコーヒー豆を焙煎する
そしてイベント前日に、ヤンゴン唯一の日本人がいらっしゃる焙煎店Tokyo Coffee & Cafe barさんのご協力をいただき、イベントで使用するコーヒー豆の焙煎を行いました。いつもありがとうございます!
今回使用するのは、シャン州ユワンガンにある3つの小規模農家から取り寄せたハイクオリティな生豆たち。どれもカッピングスコアで85点以上の強者です。
小規模農家のコミュニティのため、まだ輸出ライセンスがないとのことで日本でまだ味わうことはできないのですが、来年はライセンスを取得予定とのこと。
そうなったらもちろんAUNG COFFEEで取り扱います!
焙煎後は、翌日のイベント用のColdBrewを仕込み、試飲用のカップやもろもろイベントで使用するものを買い出しへ。
人に尋ねながら探すのもなかなか楽しいもの。
30度を超える暑さの中、Cold Brew に注目
初日はオープンンぐセレモニーでMYANMAR COFFEE ASSOCIATIONの代表の挨拶をいただき、厳かに開幕。
初日は、平日ということもあり人の出はまばらではありましたが、ミャンマーのレストラン経営者やカフェ経営者の方に
多く来店いただきました。
学生ボランティアも学園祭のノリでコーヒーの抽出と、サンプリングを楽しみながら頑張ってくれました!
(ミャンマーには学園祭のようなイベントががないらしく、みんなで何か一つのイベントを協力してやるということは初めての体験といこともありとても楽しみながらでやってくれました。)
ただ、やはりブラックのコーヒーは苦くて飲めないらしく、ミルクとシュガーをあらかじめ入れたホットコーヒーを
試していただきました。
また、その中でも評判だったのがHARIOの”MIZUDASI”ことCOLD BREWERでした。
アイスコーヒーといえば、アイスアメリカ―ノが定番(それしかなかった)でしたが、冷水でじっくりとコーヒー豆本来の
香り甘みを抽出できるCold Brewはミャンマーではまだ珍しく、テイスティングいただいたかた方に商品をご購入いただくことも。
特に、ミャンマー ユワンガン産のコーヒーは水出し抽出をすると本来の甘さと花のような高貴な香りが引き立ちます。
このコーヒーならブラックでも飲めるという意見も頂き、うれしかったです。
そして、もう一つ注目を浴びたのが、サイフォンでした。
ミャンマーのカフェでも、コーヒにこだわってドリンクを入れる店HARIO V60を使用してドリップしていますが、
まだまだサイフォンを活用している店は少なく、注目度が高かったです。
ミャンマーコーヒーフェスティバルに参加していたのは、
地元のGenius CoffeeやMingalapar Coffeeをはじめとしたーヒーを専門とするブースは1/3程で、他はクッキー屋さんやインスタント麺の会社など、フード関連業者のフリーマーケットというワイワイとした雰囲気でした。
ミャンマーではまだまだコーヒーに馴染みがないので、コーヒーだけではまだ人は集められない感じです。
それでも、ステージ上ではコーヒーに関するクイズやゲームが開催されるなど、来場者参加型のイベントが行われ来場者を楽しませていました。
一般来場者参加のはずが、なぜかエキシビジター側の当スタッフも参加するなどめちゃめちゃな状態。
AUNG COFFEEの学生ボランティアも、ドリップ対決(一般の方と)、ヨーグルト早飲み対決、コーヒークイズ、借り物競争などのゲームに参加し、司会者にAUNG COFFEEはもうダメですと注意されてしまいました。
お祭りですから、楽しんだもの勝ちということで。
そして、ミャンマーで有名な歌手のミニコンサートもあり、夕方からはコーヒーそっちのけで盛り上がりました。
1日目
Bunny Phyoeさん
2日目
Yadanar Oo
3日目
PhyoPyaeSone
第2回目の開催となったミャンマーコーヒーフェスティバルですが、
コーヒーマニアだけではなく、子供から大人まで楽しめる企画を行うことでコーヒーは楽しいものだというイメージが定着する機会として、いいイベントだったのではないかと思います。
日本や台湾、韓国などではスペシャルティコーヒー一辺倒な傾向があり、Coffee Festivalというと、各店のコーヒーをテイスティングするようなイベントが中心になって、コーヒーマニア以外は近づきにくいオーラを感じていますが、このように子供から大人まで気軽に楽しめるコーヒーを通じたイベントというのも合ったら良いなということに気づかされました。
AUNG COFFEEは今後もこのようなイベントに参加し、ミャンマーのコーヒーに関わる方たちとのネットワークを拡げ、
美味しいミャンマーコーヒーを日本の皆さんにも味わっていただけるよう活動を続けていきたいと思います。